お寒うございます。
今日は弊社の仕事納めです。
新神様をお迎えする為に大掃除と最終の出荷、及び初荷の準備等、
あわただしい中にも毎年ホッとする一日です。
忘年会やクリスマスパーティー等で今月もたくさんお酒をいただきました。
クリスマスといえば、イエス様の誕生された日を祝う行事ですが、
ベツレヘムの片田舎にある馬小屋でお生まれになったイエス様を、
東方の三賢人がお供え物を持って祝福に駆けつけた話は有名です。
その時のお供え物に、もつ薬と乳香がありました。
中東からヨーロッパでは貴重な品でしたが、
一番大切な人に“香”をお供えするのは、西も東も同じ考えなのです。
仏教では仏様への供物はやはり沈香とされています。
旧約聖書の中にも沈香の話がでてくるそうです。
エデンの園で最も位の高い木が沈香で、素晴らしい芳香をエデンの園の中で
漂わせていたのです。
アダムとイブが禁断の木の実を食し、他の動物達と同じように生活していたのに、
恥ずかしさという感覚を感じるようになりました。
たちまち、自分たちが素裸である事に恥ずかしさを覚え、
木の陰に隠れていた所に沈香の木が手を差し伸べ、
自分の葉を与え身を包むことを手伝いました。
すると全能の神が怒り、沈香の木に罰を与えます。
それは、「沈香よお前はアダムとイブの罪を手伝った。故にお前も罪人である。
お前のその良い香りを奪い、生ある間はその香りを発する事はないであろう。
しかし、死んだ後お前が焼かれた時にだけ、その芳香を発するようにする。」
と言われ、沈香は燃やす事により、香りを発するようになったそうです。
悲しい話ですが、なぜか納得してしまいます。
あらたまの年を迎える中でも、良い香りを焚き、一年の無事を仏様や、
ご先祖様に感謝する素晴らしい文化が日本にはあります。
良い香りに包まれ、新しい年をお迎えください。
皆様の来る年が幸多き事をお祈りし、ゆく年最後のお話とします。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。