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オマーンの乳香と日本の香り文化
こんにちは。

私どもの会社では月に一度、社員全員で
会議を開きます。
その時に、社長に講師となっていただき勉強会を
開いていただいてます。

先日、社長がBSプレミアムで放送されていた
「NHK 世界遺産 時を刻む」で乳香の話を
録画してくれたのを皆で見ました。

私も乳香は現物が会社にあり、ある程度の
話は聞いて知ってましたが、オマーンのドファール地方
で実際どのようにして採れているか見たことがなかったので
非常に勉強になりました。
もし、ご興味があればネットでも再放送見れるようです。

採取の仕方など難しく代々その技術は受け継がれて
今も同じように続いているようです。

そして乳香はお香として現地の人々、または海外からの
観光客もその香りが欲しくて買いに来ていました。

乳香は有名な話では、イエスキリストの生誕の際に
東方の三博士が持参した3つの宝のうちの一つで
神の供物として今もキリスト教のミサの時に使われてます。

その香りでお客様をお迎えするために部屋で焚いたり
衣服の香り付けに使ったり、また体に良い薬として
それを食べたり水に溶かして飲んだり・・・
この放送で現地の人達が使っている様子を見て、
ふと思う所がありました。

私たちのお香の文化とすごく似ている・・・

仏様にお香は供物として焚きます。使用している原料は
漢薬で、薬としても使用されているのも同じです。
また、お客様を迎えるために、玄関口でお香を焚いたりする
行為や、衣服に香り付けするやり方も似ています。
香木も高価な物で、昔は貴族や位の高い人達しか
扱えなかったという事も、乳香ではその昔は同じ事が言えました。

放送の中で、乳香を使って、他に沈香と香料を調合して
香として売っているシーンがありました。
ここで沈香が使われているのにすごく興味をひきましたが、
調合の仕方は私たちと考えが少し違い、また雑に感じました。

しかし、現地での若い人達は西欧から香水が流通し、
乳香離れが起きていて、乳香市場も深刻化しているようでした。

日本の香文化も昔と違ってきて、香の考え方なども多様で、
お焼香の使用量も過去から考えると減ってきているのが現状です。

オマーンの乳香を採取している人たちも、乳香の良さや、
ありがたさを子供達に教えていて、その子供達も乳香に興味を持ち
自分達で乳香を採取する意欲を持っていくようになってました。

先祖代々、親から子へ文化を受け継いでいく事、感謝する事、
その大事な事を現代の私達若い世代は忘れてはいけないと
再認識しなければならないと思います。
author:長川仁三郎商店, category:専務, 10:18
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