- スポンサーサイト
- 香原料の香りと生き物
-
2013.09.25 Wednesday
“暑さ寒さも彼岸まで”と言われるように、
朝晩はめっきり涼しくなりました。
皆様カゼなどひいておられませんか?
今回は香原料の香りと生き物についてお話をします。
私は会社の上階に住んでいる為、原料の香りの中で暮らしていると言えます。
香原料は芳香性健胃薬が多いのです。
大茴香、桂皮、丁子、山奈などが有名です。
その為か、家にいる時はあまり気づかないのですが、
長い出張などにでると胃の働きが鈍ってくるような気がします。
(お酒の飲みすぎかも?)
服用しなくても香りだけで胃腸の働きが活発になっています。
“香”には服用しなくても香りを聞くだけで、
充分にその様な作用があるようです。
それ以外に大茴香は、ハエやゴキブリが寄り付きにくいようです。
大茴香の粉末をゴミ箱に捨てた時は、不思議とハエ等をあまり見ません。
密教のお寺でよく見かける常香盤には、大茴香とよく似た香りの樒を
使用されておられるところが多いように思われます。
樒の皮を乾燥させ、それを粉末にした物を使用します。
樒は魔除けとして考えられており、夜中、人が寝静まった時に、
魔が忍び寄ると思われていたので、常香盤で夜になると樒の香りが出るようにして、
退散させようと考えられたものと思います。
他では甘松が面白いです。
なぜか甘松が会社に沢山入荷された時に、近所のノラ猫が周りをうろつきます。
以前の古い倉庫の時は甘松の置き場にノラ猫が住み着いて、
子供を生んだりしていました。
“猫にマタタビ”と言いますが、甘松も猫にとっては好物なのかもしれません。
この様に香には様々な効果、意味があります。
仏様にお供えする為の香ですが、私達生き物にも“おさがり”として、
役に立っているようです。